東大生の約6割が子供時代に通うスイミングを習い事にするべき理由

日本は有数の「習い事大国」であり、小学生の8割以上はなんらかの習い事に通い、さらに1つではなく複数通うことが主流になっています。最近では習い事の種類も多様化してきており、子供になにを習わせるかについては色々な考えがあるでしょう。
東大生が子供の頃、どのような習い事をしていたのか、また第1位の習い事であるスイミングが支持される理由とメリットを具体的に紹介します。

スイミング

スイミングは全体の約30%が通う人気の習い事

学研教育総合研究所が実施した「2019年小学生の日常生活・学習に関する調査」によると、学習塾や通信教育を除いて、第1位はスイミング(水泳)28.4%、第2位音楽教室14.0%、第3位英語13.6%、第4位そろばんと書道が同率で7.5%となっています。

東大生の習い事ランキングでもスイミングは第1位

東大生に限れば「プレジデントFamily 塾・習い事選び大百科 2020完全保存版」内で、第1位はスイミング(水泳)58.7%、第2位音楽教室38.6%、第3位英語25.0%、第4位書道22.8%、第5位サッカー19.6%と紹介されています。

小学生全体の統計と比較しても、ランキング上位の習い事は変わりませんが、東大生は習っている割合が約2倍以上になっている場合もあり、多くが小学生の頃に習い事を経験していたことをデータから読み取ることができます。

スイミングが習い事で人気である理由

子供の何の要素がいつ、どのように成長するかが表される「スキャモンの発育曲線」によれば、運動に関係する神経系の80%は生後6歳頃までに成長し、13〜14歳の頃にはほとんどが完成すると言われています。この点が水泳が習い事としてここまで支持される理由ですが、具体的にメリットを脳と身体の側面に分けて紹介します。

スイミングは怪我の心配が少ない全身運動

水中では浮力が働くことで足や腰の筋肉、関節などに余分な負荷がかからず怪我の心配が少なく、水泳は陸上での運動の4〜10倍の全身運動ができます。さらに、サッカーや野球などの利き腕や利き足を中心に使って行うスポーツとは異なり、左右対称に身体を動かすため全身をバランスよく鍛えることができます。

文部科学省が公開している、学校体育実技指導資料第4集「水泳指導の手引」でも下記のように記載がされています。

水泳は最高スピードで泳いでも、最大筋力の1/3程度しか使わず、テンポが毎分60回程度であるため、筋の血流量が最大となり、筋の持久的能力の発達を促します。また、最大筋力を必要としないので、筋・腱や関節・骨への負担が小さく、成長期の児童も安全に運動することができます。

水泳はテニスやバドミントン等とちがって、左右両側の筋を交互にバランスよく使用するので、均整のとれた身体の発達が期待できます。また、特定の腕や脚を集中的に使うことがないので、関節が未発達な、幼児や児童にも安心して泳がせることができます。

スイミングは代謝と基礎体力を向上させる

年間を通して水温は31度前後に保たれており、体温との差により人間が本来持つ体温調節作用が働き、代謝が向上、病気に負けない基礎体力がつきます。そのため冬でも風邪を引きにくい丈夫な身体をつくると言われています。

また、プールの適正な温湿度が保たれた室内は、気管支や呼吸系が強くない子供が運動する場合に適切な場所とされています。水中では水圧を受けながら呼吸することになるため、心肺機能や呼吸循環機能の働きが盛んになり、心肺機能の発達を促進します。

スイミング

スイミングは学力向上にも好影響

オーストラリアのグリフィス大学は「スイミングに通う子供は同年代の子に比べ、親の収入などに関係なく成績がよかった、数学関連の問題でも高いスコアをとり、自己表現力に優れ、読み書きや計算力でも高い能力を示した」というデータも発表しています。

スイミングは空間認識能力を鍛える

水泳は水中という「無重力」下でバランスをとるために、体の軸や手足がどんな状況にあるかを頭の中で立体的にイメージする空間認知能力をフル回転させる必要があります。そのため水泳は空間認識能力を鍛えることに役立つといえます。
また、泳いでいる間は自分の身体の動きに神経を集める必要があることから集中力がつくことに有効だといわれることもあります。

スイミングは子供の精神安定を助ける

水泳時の水の感触や適度の水温は母親の胎内を想起させ、ドーパミン(喜びや快楽)やノルアドレナリン(恐怖や驚き)を制御し精神を安定させる脳内物質「セロトニン」を多く分泌させると言います。子供といえどストレスは少なからず抱えているため、水泳が脳をリラックスさせ、落ち着いた生活を送るための手助けになります。

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スイミングは何歳から通わせればよいか

東大生は水泳を習い始めた時期は、過半数が6歳以下だそうです。神経系の発達年齢と、基礎的な水泳技術を覚え、4泳法(クロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライ)すべてで50メートル程度泳げるようになることを目安とすれば、3〜11歳が適しており、中でも6〜10歳の間は泳ぐ力の伸びが大きい時期といえるでしょう。

最も幼く0歳から経験できるのが、親子で楽しむベビースイミングです。ベビースイミングで水に親しみ、幼児期から泳ぎの正しいフォームを習い、思春期にはレベルアップを目指していく流れが良いかもしれません。

スイミング

ゴールデンエイジまでは水泳を中心に取り組む

5〜9歳でスポーツ全般に共通する基本的スキルの練習にあて、最も神経系が発達する10歳〜12歳(ゴールデンエイジ)に専門的なスキルを磨いたり、持久的能力を引き出す練習にあてると、運動に万能な人へと成長することができると考えられています。

例えば、サッカーに打ち込みたいと考えている子供でも、筋肉や関節の成長過程にある10歳前に怪我をしないように、サッカーの練習は週1〜2回程度に抑えて水泳で身体を鍛える、という方法をとるべきということになります。

子供の習い事に関するおすすめ書籍等

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