東大生の8割は正しく鉛筆が持てる|鉛筆と学力の関係と鉛筆の選び方

鉛筆を正しく持てなくても読める字が書けていればいいのでは、と思う親もいれば、正しい鉛筆の持ち方を身に付けてほしいと思う親もいるでしょう。本記事では、子供が鉛筆を正しく持つことのメリットと学力との関係を紹介します。

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全体の1割の子供しか鉛筆を正しく持てていない

トンボ鉛筆が未就学児の親に2009年に行った調査によれば、親の約9割が「鉛筆の持ち方は大切だ」と考えているのに対して、鉛筆を正しく持てている子供は1割台でした。子供が鉛筆を持てないどころか、親自身が鉛筆を正しく持てていませんでした。

文部科学省が小学生~大人を対象に1998年に行った調査によれば、鉛筆を正しく持てている子供はどの年齢でも1割未満、大学生でもたった7.6%でした。約20年以上前のデータですが、当時の子供がいま大人になっている、と考えれば今日でも正しく鉛筆を持てる人は少ないでしょう。

鉛筆を正しく持てることで学力が上がる理由

太田あや著「東大合格生のノートはどうして美しいのか」に東大生の8割が鉛筆を正しく持っている、と紹介しています。鉛筆を正しく持てるから内容を理解できるというわけではありません。鉛筆を正しく持つことで学習に影響するメリットを紹介します。

手が疲れず集中力が持続する

鉛筆を正しく持つことで、適度な力で素早く書くことができ手が疲れません。鉛筆の先端が自然と見えて正しい姿勢を維持することができ、首・肩も疲れにくく集中力が長続きします。

字を書くことに自信が持てる

正しい持ち方は鉛筆を思うように動かすができ、「とめ・はね・はらい」をきちんと綺麗に書くことができます。綺麗な字を書けることは自信にも繋がり、直接的に勉強のモチベーションに繋がります。また、フロリダ国際大学の研究で「きれいな文字で書かれた答案は読みやすいため、良い点数を得やすい」と発表されており、論述式の試験では綺麗な字の方が有利になります。

鉛筆を正しく持てない場合: 手に余計な力が入り疲れる。字が書くだけで疲れるため、勉強への集中が続かず成績にも悪影響が出る。字を書くことが億劫になり勉強へのモチベーションも上がらない。
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正しい鉛筆の持ち方はいつどう教えるか

鉛筆の持ち方は小学1年生次に学校で教わるものの、大人数の生徒全員の細かな持ち方まで指導してくれるとは限りません。子供が鉛筆を使い始めた初期のうちに親が正しく身に付けさせることが大切です。

2歳頃から鉛筆をもってモノを書いたりするようになりますが、なるべく子供の手の大きさに合うものを選ぶようにしましょう。一般的な鉛筆の長さは17cmですが、2〜3歳には6Bの長さ12~13cm、3〜5歳には4Bの長さ12〜15cmのものがおすすめです。こども鉛筆として太さも太くて三角で持ちやすい「くもん出版 こどもえんぴつ6B」、「くもん出版 こどもえんぴつ4B」、「こどもちゃれんじ しまじろう もちやすい!はじめてえんぴつ」などが販売されています。

鉛筆の持ち方に関する動画はYouTubeにも多く公開されており、分かりやすい動画を見ながら親子で一緒に練習してみてください。はじめは「補助・矯正器具」を使う、親指・人差し指・中指の3本で持つ感覚を覚えられる三角鉛筆を選んで、慣れてくれば六角軸、丸軸の鉛筆に移行していくことがおすすめです。

そもそもなぜ小学校までは鉛筆が使われるのか

中学校以降あたりから鉛筆ではなくシャープペンシルを使うことが多くなるのではないでしょうか。小学校まで鉛筆が使われる理由は、子供は筆圧のコントロールするのが難しく、強い力で書くとシャープペンシルの芯が折れやすいためです。

鉛筆の芯の濃さの種類

鉛筆の芯の濃さは最も濃くて柔らかい「6B」から最も薄くて硬い「9H」まで、全部で17種類あります。一般的にデッサンに3B~6B、製図に2H~8H、普段使いに2B〜Hが使われます。

鉛筆は黒鉛と粘土でできており、それぞれを混ぜる割合で濃さが決まります。黒鉛の量が多いほど濃くやわらかな芯になり、粘土の量が多くなるほど薄く硬い芯になります。例えばHBの鉛筆は、黒鉛の比率が(約)70%に対して、粘土(約)30%です。

参考:鉛筆の芯の表記は、「H」はHard(硬い)、「B」はBlack(黒い)、「F」はFirm(しっかりした)をそれぞれ意味します。
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小学1年生〜3年生におすすめの鉛筆の濃さ

小学校の低学年〜中学年前半(小学1年生〜3年生)におすすめなのは、Bか2Bの鉛筆です。芯が柔らかいため長時間使用しても疲れない、筆圧が弱くてもなめらかに字を書くことができます。

小学4年生〜6年生におすすめの鉛筆の濃さ

小学校の中学年後半〜高学年(小学4年生〜6年生)は、2B〜Fで子供の筆圧に合わせて適切なものを選ぶことがおすすめです。筆圧が強い場合はHBかFの硬めの芯、筆圧が弱い場合は2BかBを選ぶと良いでしょう。